再起動
しばらく体調を崩していて街に出れなかった。
健康第一。
油っぽいもの食べなかったら肌ツヤがかなりよくなった。自分は普段から想像以上に不摂生してたと言うことか。
自分の目標を見直し今日からフルスロットで一直線。俺はやる。
はちゃめちゃでも面白いのが人生の醍醐味ではないのか。真面目なフリをしたつまらない大人になってはいけないとつくづく思った。
初即
長年の夢を果たしたはずだった。
が、それは新たな始まりを意味していた。
某日、EBSロータリー
3声かけほど、みんな反応は悪くないが判定が厳しい
これから飲みに行くからだろうか、いい男が多いから比較されているのだろうか
さすがに無理か、、とあきらめて帰ろうとしたその時
ゆっくり歩くキレイ目物件声掛け。
ダメ元なのであまりやる気ない感じ
「おつかれっす!怪しい人なんだけど」
苦笑いする、とりあえず畳みかける
「きれいだなと思って、良かったら飲み行こうよ、時間あるでしょ」
うーーんを繰り繰り返す物件
やけくそなので押せるとこまで押してみる
「飲みは嫌だ?じゃ散歩しよ、さすがに飲もうよ、暇でしょ」
相変わらずうーーんしか言わない。
恵比寿の町をぐるぐる2周
「怪しい人じゃないから、つまんなかったらすぐ出よ、ね?」
ちょっと上から、かつ威圧的にならないように神経を注ぐ
行きつけの焼き鳥屋にインしようとするも満席。
キャッチにつかまり系列店へ誘導される。
雰囲気が良すぎる。(…ぼったくられないといいな)
値段をみて一安心。良心的な価格。
とりあえず飲みもの頼む。
先方を注意深く見ると緊張している様子
ふざける&自己開示+ちょっと情けない話
失ってもゼロになるだけ、セオリー通りいかずガンガン攻める
アプリで遊びまくってた話、気になってた子が音信不通になった話
チャラいだけじゃなくて積極的なだけだよ?
ちょっと相手をいじる
「バイト居酒屋でやってたでしょ、カフェとかおしゃれ系ではなさそう」
「はふざけんなし、それはひどい」
しまった、いじりすぎたか
「お花屋さんとかそっち系かなーとも思った」とすかさず適当にフォロー
そっからは聞き上手マシーンかつ適宜共感と突っ込み。
「ふだんは看護師で~」
「ふんふん、夜勤とかあって大変じゃない?()」
「そうなの体力的にもきついし、女社会で~」
「ふんふん、そうだよね、それは大変だね」
===
「元カレとは長く続かなくて、ダメ男に引っ掛かりやすいのかも(*-*)」
「ふんふn、いい子そうなのになんでだろうね」
ふnfunfnuf…
なごみはばっちりだ
後は男らしく打診。
「それ飲んで、でよっか」
彼女がトイレに行っている間会計
サクッと店out
「この後どうする?時間あるでしょ?」
「…うーんまあ」
形式と見た
「うちで飲もうよ。HBY線ですぐだし。」
「は?いかねーし、うちとか無理」
強めの形式グダ
女の言葉は真ではない。
君は、言葉ではそう言っているが、歩くスピードも視線もすべて言葉とは裏腹だよ。
Atract&Confortはできている自信が有ったので上から強めに畳みかける。
「飲むだけだよ。ほかになんかあるの?(真顔)、」
「駅近いから、見たいでしょ、うち」など言い訳をちりばめる
「でもいきなり家は、会ったばっかだし…」
まだグダるのか、と焦せる俺。気が変わらないうちに畳かけなければ
「●●の嫌がることはしない、約束する。」
「とりあえず電車のってから考えよう」
「私HBY線でも帰れるしetcetc…」
今思えば、まるで自分に言い聞かせてるようだった。
しかし、問題が一つ、これまで電車搬送の経験がほとんどなく
気が変わって帰られたらどうしようと
社内で共通の話題を見つけ引っ張る、必死さが出すぎないように、あくまで聞き役に徹するように
幸運にもカフェの趣味が合い、どこのお店がいいだのなんだのでやりすごした。
コミュ力だいじ。
家イン、間接照明をつけ酒を飲み始める。
嫌がることはしないといった手前、すぐギラというわけにはいかず
さっきと似たような話をトーンを落としてする。
まずは警戒心を解くことを先決に、なごむ。なごむなごむ。
さっき会ったばかりだが、昔からの友達のような一体感を作る。
友達のようになってしまう、、とてもそういう雰囲気ではないが、、相手は警戒心が解けたようで心を開いている。体の距離も近くても気にしていないようだ。
脳内で過去の事例を弾き出す。
ヒット
EBS:押しに弱いお嬢様案件、友達みたいでそんな雰囲気ないジャンルーティーン
ここにハメればうまくいくはず、シュミレーション。ワークする。自然にふるまえ!
一呼吸おいて
「なんか友達みたいになっちゃって、全然そういう雰囲気じゃないじゃん!」
「そんなつもりじゃないから、」
軽いグダ、だが距離は近い
「●●のこと女としていいなと思って声かけて、、異性としてみてるから。
友達になる気はないし、異性としていいなと思ってる。●●はどうなの?」
真剣なトーンで、目を見て刺す。
「……」
「嫌われたくないし、嫌な思いさせたくないから、そういう気持ちは隠してる。
でも、嫌じゃなかったら受け入れてほしい」
抽象的な表現とロマンチックな雰囲気。そして相手に対する気遣い。
(直訳すると:抱きてぇということなんだが。)
数々の難所をこのフレーズで突破してきた(なんかの本かついったーでみたやーつ)
結局ロジックより感覚なのだ。
いいなとおもったらOKなのだ。
あとは、顔を近づけDKS。
相手が下を絡めてくる。
勝利を確信した。
じっくり、失注しないように、全神経を舌と手にそそぐ。
ここだ!
手を引いてベッドに押し倒す。
即。
学生のころから、社会人になって長く夢見ていたこと。
思わぬ形で現実となり、自らつかみ取った。
夢の中のような、でもリアルで。
うれしさ、達成感、高揚感、へんな落ち着き、、
初めてDTをすてた少年のような気持ちになった。。
2スコして翌朝解散。
連絡先交換して駅まで送る。今のところ彼女からの連絡はない。
帰り道、俺は肩でを切って歩いていた。
世界が自分をほめてくれているようだった、朝の6時。
DTの終わりは伝説の始まりになるのだろうか。
それはきっと自分次第だろう。
こんなことも忘れてしまうぐらいいろいろ経験して凄腕になりたいところだ。
おれはやる